2024年6月
拙著『ダイナミック・ケイパビリティのフレームワーク: 資源ベース再構成の組織能力』(中央経済社)が、経営原理の実践に関する技法の体系化、技法の新展開等、経営体の諸活動に関する実践的研究の発展に貢献した研究に対して贈られる日本マネジメント学会賞(山城賞/本賞)を受賞しました。
2024年6月
拙著『ダイナミック・ケイパビリティのフレームワーク: 資源ベース再構成の組織能力』(中央経済社)が、経営原理の実践に関する技法の体系化、技法の新展開等、経営体の諸活動に関する実践的研究の発展に貢献した研究に対して贈られる日本マネジメント学会賞(山城賞/本賞)を受賞しました。
2023/7
論文が採録されました。
https://cir.nii.ac.jp/crid/1520297305336205056
木下耕二(2023)「組織能力におけるヒト:機能とその限界に基づく処方~ダイナミック・ケイパビリティ事例研究を通じた思案~」経営教育研究26,pp.7-16。
発売日 2023年4月10日
http://amazon.jp/dp/4502450316
木下耕二(2023)『ダイナミック・ケイパビリティのフレームワーク: 資源ベース再構成の組織能力』中央経済社。
統合的な調査・分析の枠組みに基づき、グローバル・ニッチ・トップ企業のM&Aに係るダイナミック・ケイパビリティの実相を、ミドルマネジメントの観点から探究した労作。
2022/3
論文が採録されました。
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390573493930386816
木下耕二(2022)「組織能力に係る先行研究の理論的考察」東洋大学大学院紀要58,pp.125-147。
発売日 2022年4月25日
http://amazon.jp/dp/4794425945
木下耕二(2022)「第15章 リソース・ベースト・ビュー論の発展」佐久間信夫, 日隈信夫, 村田大学, 木村弘, 文載皓, 水元昇, 清水健太, 矢口義教, 浦野恭平, 木下耕二『現代経営管理要論[改訂版]』創成社。
発売日 2022年4月20日
http://amazon.jp/dp/4502426814
木下耕二(2022)「第9章 企業の動機づけとリーダーシップ」井上善海・遠藤真紀・木下耕二・黒澤佳子・杉原成幸・田上敦士・田中克昌・中原康征・松原茂仁・溝下博・森宗一・山本公平『企業経営入門』中央経済社。
2022/1
論文が採録されました。
https://ci.nii.ac.jp/naid/120007191797
木下耕二(2022)「ダイナミック・ケイパビリティ事例研究に向けた調査対象経営プロセスM&Aに関する一考察」商業論叢62(3),九州産業大学商学会,pp.29-42。
2021/3
論文が採録されました。https://ci.nii.ac.jp/naid/120007026999
木下耕二(2021)「ダイナミック・ケイパビリティ研究の進展に向けたミドルマネジメント定義及び要件の理論的考察」商業論叢61(4),九州産業大学商学会,pp.37-46。
2021/2
招待論文が採録されました。https://ci.nii.ac.jp/naid/40022511669
木下耕二(2021)「M&A組織能力の分析 : ビジネスモデル革新事例研究より (特集 2020年代の経営革新と事業創造)」経営教育研究24(1),日本マネジメント学会,pp.53-62。
2019/4
研究ノートが採録されました。https://ci.nii.ac.jp/naid/40021888994
木下耕二(2019)「ダイナミック・ケイパビリティの実務的展開〜M&Aを起点とするビジネスモデル構築企業の分析より〜」経営哲学16(1),経営哲学学会,pp.39-48
2018/3
投稿論文が採録されました。https://ci.nii.ac.jp/naid/120006458402
木下耕二(2017)「ダイナミック・ケイパビリティの主体とミドルマネジメントの役割に関する理論的考察」『東洋大学大学院紀要』54,東洋大学院,pp.167-191.
2017/8
投稿論文が採録されました。https://ci.nii.ac.jp/naid/40021727399
木下耕二(2017)「ダイナミック・ケイパビリティ構築におけるミドルマネジメントの貢献−「能力フレームワークの要素」を活用したGNT企業M&Aの分析より−」『経営行動研究年報』26,経営行動研究学会,pp,94-98。
生産性新聞(2017/8/25)に掲載されました。
生産性本部HP → https://www.jpc-net.jp/consulting/report/detail/0008.html
2017/3
投稿論文が採録されました。http://ci.nii.ac.jp/naid/120006241734
木下耕二(2016)「ダイナミック・ケイパビリティに係わる先行研究の理論的考察」『東洋大学大学院紀要』53,東洋大学大学院,pp,133-153。
拙著『仕事の基本』 http://www.kkkiduki.jp/article/15112652.html に参考文献は掲載されておりません。「参考文献を教えて欲しい」とのご要望がございました。以下に掲載させていただきます。
はじめに
・三品和広(2007)『戦略不全の因果』東洋経済新報社
・ヘンリー・ミンツバーグ、奥村哲史他(訳)(1993)『マネジャーの仕事』白桃書房
・ヘンリー・ミンツバーグ、池村千秋(訳)(2011)『マネジャーの実像 「管理職」はなぜ仕事に追われているのか』日経BP社
・金井壽宏(1991)『変革型ミドルの探求―戦略・革新指向の管理者行動』白桃書房
・野田 稔、ミドルマネジメント研究会(2008)『中堅崩壊―ミドルマネジメント再生への提言』 ダイヤモンド社
・ラリー・ボシディ、ラム・チャラン、チャールズ・バーク、高遠裕子(訳)(2003)『経営は「実行」明日から結果を出すための鉄則』日本経済新聞社
・清水勝彦(2011)『戦略と実行 組織コミュニケーションとは何か』日経BPマーケティング
・ジェフリー・フェファー、ロバート・I・サットン、菅田絢子(訳)、長谷川喜一郎(監訳)(2014)『なぜ、わかっていても実行できないのか 知識を行動に変えるマネジメント』 日本経済新聞社
・中原淳(2014)『駆け出しマネジャーの成長論 7つの挑戦課題を「科学」する』中公新書ラクレ・本田由紀(2011)『軋む社会 教育・仕事・若者の現在』河出書房新社
第1章 仕事の基本ステップ 目的・目標から逆算する・岸良裕司(2005)『CD‐ROM付 目標を突破する実践プロジェクトマネジメント』中経出版
・ハロルド・S・ジェニーン、A・モスコー、田中融二(2004)『プロフェッショナルマネジャー』プレジデント社.
・スティーブン・R・コヴィー、ジェームス・J・スキナー(訳)、川西茂(訳)(1996)『7つの習慣』キングベアー出版
・P・F・ドラッカー、風間禎三郎他(訳)、野田一夫他(監訳)(1974)『マネジメント(下)』ダイヤモンド社
・大川清人(2008)『WBS構築』生産性出版
・エリヤフ・ゴールドラット、三本木亮(訳)(2001)『ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か』ダイヤモンド社
・清水孝、高橋義郎、野崎通、長谷川恵一、森沢徹、伊藤嘉博(編著)、小林啓孝(編著)(2001)『ネオ・バランスト・スコアカード経営』中央経済社
・松尾睦(2006)『経験からの学習 プロフェッショナルへの成長プロセス』同文館出版
・中原淳・木村充・重田勝介・舘野泰一・伊勢坊綾・・脇本健弘・吉村春美・関根雅泰・福山佑樹・伊澤莉瑛・島田徳子(2012)『職場学習の探究 企業人の成長を考える実証研究』生産性出版
第2章 コミュニケーション力 組織の要:コミュニケーション力を高める
・C・I・バーナード、山本安二郎他(訳)(1968)『経営者の役割 新訳版』ダイヤモンド社
・アルバート エリス、國分康孝他(訳)(1996)どんなことがあっても自分をみじめにしないためには 論理療法のすすめ』川島書店
・中原淳、長岡健(2009)『ダイアローグ 対話する組織』ダイヤモンド社
・伊藤守(2005)『図解 コーチングマネジメント』ディスカバァー・トゥエンティワン
・コーチ・エィ、鈴木義幸(監)(2009)『この1冊ですべてわかる コーチングの基本』日本実業出版社
・寺沢俊哉(2010)『感動の会議!リーダーが会議で「人を動かす」技術』ディスカバァー・トゥエンティワン
・土井哲、高橋俊介(2003)『プロフェッショナル・プレゼンテーション (アクション・ラーニング・シリーズ) 』東洋経済新報社
・マイケル・ドイル、デイヴィデド・ストラウス、斎藤聖美(訳)(2003)『会議が絶対うまくいく法』日本経済新聞社
第3章 指示・命令、報告・連絡・相談 組織の血液を健全に保つ
・糸藤正士(2004)『報・連・相の技術がみるみる上達する!』日本実業出版社
・スティーブン・R・コヴィー、ジェームス・J・スキナー(訳)、川西茂(訳)(1996)『7つの習慣』キングベアー出版
第4章 モチベーションを高める 解決できるか否かは、モチベーションで決まる
・中島義明・子安増生・繁桝算男・箱田裕司・安藤清志・坂野雄二・立花 政夫(編集)(1999)『心理学辞典』有斐閣
・田尾雅夫(1998)『モチベーション入門』日本経済新聞社
・ロバート・B・チャルディーニ、社会行動研究会(訳)(1991)『影響力の武器 なぜ、人は動かされるのか』誠信書房
・B・F・スキナー、河合伊六他(訳)(2003)『科学と人間行動』二瓶社
・デイビッド・C. マクレランド、梅津祐良他(訳)(2005)『モチベーション―「達成・パワー・親和・回避」動機の理論と実際』生産性出版
・エドワード・L・デシ、リチャード・フラスト、桜井茂男(訳)(1999)『人を伸ばす力 内発と自律のすすめ』新曜社
・M・チクセントミハイ、大森弘(訳)(2008)『フロー体験とグッドビジネス 仕事と生きがい』世界思想社
・アルバート・バンデューラ、本明寛他(訳)(1997)『激動社会の中の自己効力』金子書房
・ダグラス・マグレガー、高橋達男(訳)(1970)『新版 企業の人間的側面 統合と自己統制による経営』産能大学出版部
・守屋洋(2008)『右手に「論語」左手に「韓非子」 現代をバランスよく生き抜くための方法』角川マガジンズ
・エドガー H.シャイン、飯岡美紀(訳)(2003)「学習の心理学」『ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー2003年3月号』ダイヤモンド社
第5章 リーダーシップを発揮する 目的・目標達成の中核能力
・P・F・ドラッカー、上田惇生他(訳)(1992)『未来企業 生き残る組織の条件』ダイヤモンド社
・ジョン・P・コッター、有賀裕子他(訳)、黒田由貴子(監訳)(1999)『リーダーシップ論』ダイヤモンド社・スティーブン・R・コヴィー、ジェームス・J・スキナー(訳)、川西茂(訳)(1996)『7つの習慣』キングベアー出版
・ウォレン・ベニス、ロバート・トーマス、平野和子(訳)、斎藤彰悟(監訳)(2003)『こうしてリーダーはつくられる』ダイヤモンド社
・ハロルド・S・ジェニーン、A・モスコー、田中融二(2004)『プロフェッショナルマネジャー』プレジデント社.
・小野善生(2007)『リーダーシップ』ファーストプレス
・金井壽宏(2005)『リーダーシップ入門』日本経済新聞社
・経営行動科学学会(編)(2011)『経営行動科学ハンドブック』中央経済社
・山岸俊男(1998)『信頼の構造 こころと社会の進化ゲーム』東京大学出版会
・W・チャン・キム、レネ・モボルニュ、編集部(訳)(2003)「フェア・プロセス:信頼を積み上げるマネジメント」『ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー2003年4月号』ダイヤモンド社
・松岡正剛(1995)『フラジャイル 弱さからの出発』筑摩書房
・三隅二不二(1966)『新しいリーダーシップ 集団指導の行動科学』ダイヤモンド社
・レイモンド・チャンドラー、清水俊二(訳)(1977)『プレイバック』早川書房
・ポール・ハーシィ、ケネス・H・ブランチャード、デューイ・E・ジョンソン、山本成二他(訳)(2000)『新版 入門から応用へ 行動科学の展開 人的資源の活用』生産性出版
・T・ディール、A・ケネディー、城山三郎(訳)(1987)『シンボリック・マネジャー』新潮社
・ロバート・ケリー、牧野昇(監訳)(1993)『指導力革命 リーダーシップからフォロワーシップへ』プレジデント社
・ロバート・K・グリーンリーフ、ラリー・C・スピアーズ(編)、 金井壽宏(監修)、金井真弓(訳)(2008)『サーバントリーダーシップ 』英治出版
・産業・組織心理学会(編)(2009)『産業・組織心理学ハンドブック』丸善株式会社
・ジョンP・コッター、ジョンJ・ガバロ、編集部(訳)(2010)「上司をマネジメントする」『ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー2010年5月号』ダイヤモンド社
第6章 問題の解決 積極的に問題を創り、解く
・佐藤允一(1987)『図解 問題解決入門 問題のとらえ方と打つ手の見つけ方』ダイヤモンド社
・齋藤嘉則(1997)『新版 問題解決プロフェッショナル−思考と技術』ダイヤモンド社
・西村克己(2010)『論理的な考え方が身につく本 問題解決力がアップする35の基本スキル』PHP研究所
・米山高範(1975)『品質管理実務テキスト 中級編』日科技連出版社
・猪原正守(2009)『新QC七つ道具 入門』日科技連出版社
・遠藤功(2005)『見える化』東洋経済新報社
・エドワード・デ・ボーノ、川本英明(訳)(2003)『会議が変わる 6つの帽子』翔泳社
・デイヴィット・ハルバースタム、浅野輔(訳)(2009)『ベスト&ブライテスト 上・中・下』二玄社
・山本七平(1983)『「空気」の研究』文藝春秋
・三枝匡(2003)『経営パワーの危機 会社再建の企業変革ドラマ』日本経済新聞社
・枝廣淳子、小田理一郎(2007)『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?』東洋経済新報社
・細谷克也(1989)『QC的問題解決法』日科技連出版社
・日本工業標準調査会「工業標準化について」https://www.jisc.go.jp/std/ 014年5月30日
・リチャード・コッチ、仁平和夫(訳)(1998)『人生を変える80対20の法則』TBSブリタニカ
・公益財団法人日本生産性本部 企業再生支援コンサルティングチーム(編)(2013)『企業再生のための経営改善計画の立て方(第2版)』中央経済社
・内田和成(2010)『論点思考』東洋経済新報社
・安宅和人(2010)『イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」』英治出版
その他
・伊丹敬之、加護野忠男(1989)『ゼミナール経営学入門』日本経済新聞社
・森本博行、岩崎卓也(2006)「マネジメント理論の30年史」『ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー2006年11月号』ダイヤモンド社
・網倉久永、新宅純二郎(2011)『経営戦略入門』日本経済新聞社
・ヘンリー・ミンツバーグ、ブルース・アルストランド、ジョセフ・ランペル、木村充他(訳)、齋藤嘉則(監訳)『戦略サファリ』東洋経済新報社
・沼上幹(2009)『経営戦略の思考法』日本経済新聞社
・ステファン・P・ロビンス、永井裕久他(訳)、高木晴夫(監訳)(1997)『組織行動のマネジメント』ダイヤモンド社・ピーター・M・センゲ、守部信之他(訳)(1995)『最強組織の法則 新時代のチームワークとは何か』徳間書店
・株式会社岩波書店 広辞苑第六版(LogoVista電子辞典Ver.2.18(280) ロゴヴィスタ株式会社)
・大修館書店 日本語大シソーラス−類語検索大辞典(LogoVista電子辞典Ver.2.18(280) ロゴヴィスタ株式会社)
経営コンサルティング・ノウハウシリーズ (公財)日本生産性本部コンサルティング部 編
公益財団法人日本生産性本部コンサルティング部は、企業を中心としたあらゆる経営組織の長
期的な発展を目標に、年間600件を超える診断指導・支援を実施しています。今回、そのノウハ
ウをシリーズとしてまとめました。コンサルタントが生産性向上の決め手として実践で使うツール
を公開し、事例を織り交ぜながら丁寧に解説しています。
1 経営の基本 (経営コンサルティング・ノウハウ)← Click!
戦略を的確に実行する、自分にフィットしたセオリーを確立しよう!
マネジメントの振り返り(内省/ リフレクション)に役立つ!
シリーズ発刊にあたって ←Click (公財)日本生産性本部 大川幸弘執行役員執筆 ※肩書は執筆当時
はじめに ←Click
Contents(目次) ←Click
おわりに ←Click
※上記の4ファイルは(株)中央経済社より添付許諾済み
参考文献 ←Click
●本書には参考文献を掲載しておりません。
●「参考文献を教えて欲しい」との要望がございましたことから、また私自身の著作プロセス総仕上げの
意味から、参考文献をご紹介させていただくことといたしました。
●お役に立つ方がいらっしゃるようでありましたらうれしく思います。
●赤い字の記載は、入手の容易さ、わかりやすさ、文量の手ごろさ、実務への有益さ等から私が総合的
に、「実務家の方が比較的活用しやすい」「実務家の方には一読を薦めたい」と判断する文献です。あく
まで私の独断です。ご了承ください。
書評 Book Review ←Click
『 企業診断ニュース 2014/12 』中小企業診断協会
http://www.j-smeca.jp/contents/001_kyokainitsuite.html
http://www.doyukan.co.jp/store/item_2014120.html
【経営コンサルティング・ノウハウシリーズ】
経営コンサルティング・ノウハウシリーズとして、2014年9月18日、中央経済社より六冊の書籍が出版されました。http://www.kkkiduki.jp/article/15118345.html
木下耕二(著)『仕事の基本(経営コンサルティング・ノウハウ)』は、当該シリーズ(六冊)を構成する一冊です。
【基本認識】
企業業績へのインパクトは「事業立地」、「事業デザイン」、「戦術的意思決定」、「日常のマネジメント」
の順で大きい(三品和広(2007)『戦略不全の因果』東洋経済新報社)。本書で取り上げる仕事の基本は、
「事業立地」などの戦略立案といった仕事と比べて地味で目立たず、 ビジネスの表舞台に登場するこ
とは少ない。レベル低下が危険水城に達していても気づかない経営者も多い。仕事の基本は、業績下振
れの抑止、リスクやトラブルの未然防止、また策定された戦略の実行などの重要な役割を担っている。
※本書「はじめに」より
【本書が想定している主たる読者層】
①よい意味で刹那的に日々その時々の窮地を乗り越えてきた管理職一歩手前〜経営職間近の実務家
② 背中を見せながら社員を育てている中小・中堅企業の経営者
③ 中小・中堅企業に仕事の基本(仕事の手順、コミュニケーション、リーダーシップ等)を教示されている 研修講師やコンサルタント
※本書「はじめに」より
【本書出版の意図(本書の効用)】
本書は「仕事の基本」と銘打っているが、提示している考え方や方法は、「基本=正解。唯一無二」で
はない。多くの仕事においては、ベターと思える考え方や方法を当事者が、その場で、その時に選択する
しかない。
読者お1人おひとりが、自身の仕事の基本の有り様を振り返るためのヒントとして本書を活用いただき、
そして、腹落ちする”自分なり”の仕事の基本の再確認、見出し、確立に役立てていただければこんなにう
れしいことはない。
※本書「はじめに」より
【本書で取り上げる6つのテーマ】
① 仕事の基本ステップ
② コミュニケーション
③ 指示・命令、報告・連絡・相談
④ モチベーション
⑤ リーダーシップ
⑥ 問題の解決※本書「はじめに」より
※本文は某中学校の校内誌(名称:学年通信)に木下が寄稿したものです。
「中二の頃どんな子供だったかな?」「何になりたかったんだっけ?」「どんな悩みをもって
いた?」。中二になる息子はかつての自分(私)を蘇らせ自分が辿ってきた道のりを教えてくれ
る。息子は私の先生である。
「私も母の先生だったのだろうか?」母は3年前の春桜舞う中逝った。今でもふとした時に
涙があふれる。電車で人目もはばからず涙を流す50代の男は奇異だ。私は死を知っていた。
しかし理解できていなかった。死を受け入れたり、乗り越えたりする実践的な練習は圧倒的に
不足していた。
私はこの数年母から死を、息子は今先生から代数らを教えてもらっている。今息子は生や代
数らを勉強した方がいい。死を学習するのはまだ早い。勉強するにはそれが何であれ頃合があ
るようだ。頃合は逃さない方がいい。がむしゃらに学習するだけだ。学習はおそらく一生続く。
この5月青森に10日ほど滞在した。ホタテ、イカ、リンゴ・・・。おいしかった。中腹から山頂
にかけて残雪をたたえた岩木山の佇まいは美しい。すそ野はかぎりなく広く夕陽を浴びた山影
は神々しくもある。津軽富士と形容されるのもわかる。リンゴの花が芽吹き、菜の花畑はまぶ
しかった。
白神山地の生態系の多様さは類を見ない。世界遺産に登録された要因のひとつはこの多様さ
だという。白神山地の動植物は食べる物や住む(根を伸ばす)場所を“ずらす”ことで厳しい自
然の一刀両断から逃れ多様性を保つ。ある場所で生きていけなければ別の場所へ一歩踏み出し
いろいろな場所で各々が“しっかり”と生きている。
ある領域での優秀さはその領域に限っての話だ。一歩外へ踏み出すと優秀さは保障できない。
逆説的に表現するとある領域で優秀でなくても別の領域に行けば、一歩踏み出せば、変われる
可能性がある。自然は一歩踏み出す(翔:飛ぶ)ものにはチャンスを与える。寛容に接する。
そして自らの多様性を維持する。
組織や企業が生きるマーケットも同様だ。品質で差別化するか、顧客との関係性の巧みさで
差別化するか。高付加価値で儲けるか、低コストで儲けるか。多様だ。テストの成績やサッ
カーのプレーが思い通りにいかなかったのだろうか。息子が気分を乱しているように感じる時
がある。「気にするな」。私の本心である。ある程度やってみてうまくいかなければ別のとこ
ろへ行けばいい。そこでうまくいくか。そこが気に入るか。行ってみないとわからない。だか
ら人生は面白い(と私は思っている。そうでない人も多いかもしれない)。
恐山へ足を延ばした。下北半島の霊場で「死んだらお山(恐山)に行く」という言い伝えが
地元に残っているという。先立った子供をなぐさめる風車(かざぐるま)が「カラコロカラ」
と音を立てている。イタコを介して故人と話ができるらしい。母と話したいとは思わない。母
のおかげであれこれ死を考え調べた。多くの人から助けてもらった。死に関する学習はあとも
う少しで一区切りを迎える。電車で涙を流すことがなくなる日も近い。
どうせやるならある程度極めることを私は薦める。ある程度極めれば、“これ以上は無理”と
諦めがつけば、心置きなく新たなところに行ける。ここでやっていくか、新たな地を目指すか。
彷徨い続けることは基本お薦めしない。その瞬間も時は過ぎている。人生は思いのほか短いの
ではないだろうか。
息子が生後5か月のころ心臓に疾患を抱えていることを知った。命に別状はないという。人
一倍元気な姿に泣けた。3歳になり当該疾患が改善されている(全快)との診断がなされた。
風車(かざぐるま)を見ていてその頃を思い出した。
●心身ともに健康である。
●最後はひらめき、勘に任せる。信じる。
●人智のおよばぬ事象(例:雄大な自然)に接する。
●物事の関係性を全体で捉え、大きく、長期的に、多面的に判断する。
●しっかり稼ぐ。そして大切に使う。
●重要さを見極める。重要なことに時間を使う。
●信頼できる仲間をつくる。
●能力(知識、スキル、態度、意欲etc.)を鍛え高める。
疾患が改善(全快)した頃自戒も込め密かに息子に希望した。今も揺らいでいない。父の秘
密の一つを教えてもよい頃合にまで息子は成長してくれた。ありがたいことだ。
文集○○を拝見した。「みずみずしい感性」「あふれんばかりの情熱」「限りない可能性」「自
由闊達さ」「青臭い尖がり」を感じた。先々迷ったり行き詰ったりしたときこんな感性や情熱、
尖がりをもっていた事実を思い出せば役に立つかもしれない。卒業論文が楽しみである。多く
を学ぶだろう。
息子の、またその世代の歩む時代(2000年頃〜2085年頃)はこれまで私が歩んできた(歩
む)時代(1963年〜2050年頃)とは異なることも多い。アイデアやイノベーションが、スピード
が、自分軸といったものが、より重みを増すだろう。ある領域でそこそこ“やれている”からと
いって(歳をとっているから当然だ)彼らの素晴らしい感性や情熱、可能性の芽吹きを摘んで
しまわぬよう気をつけよう。そのために私も成長しよう。雲に隠れた白神山地に思いを馳せな
がら津軽平野の上空で思った。