Vol.77 2016年6月7日
25,6の頃、新製品導入やチャネル(自動販売機)展開を任されていた。
右往左往する私へのSさんの眼差しは、いつも、優しかった。
今にして思えば、当時Sさんは大変な仕事を抱えてらっしゃった。
あれから25年余りの時を経た。
病の床に身を臥したとのことだったが、電話の声は気力旺盛であった。
何のために生きるのか。
この手の問いは時に精神を傷つける。
母の急逝を境に避けてきた。
星空を見上げた。
今日ぐらい問うてみてもいいっちゃないと、キーボー。
Sさんの声が聞こえた気がした。
ご冥福をお祈り申し上げます。