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Vol.64 2014年11月30日(日) 

 リクルートホールディングスの株式時価総額は上場2日目に2兆円を超えたそうです。
 かつてリクルートの筆頭株主であったダイエーは、年明け、イオンの完全子会社となり、数年以内にダイ
エーの店名はなくなる予定です。

 http://www.nikkei.com/markets/features/26.aspx?g=DGXLASFL27HFN_28112014000000

 ダイエーが過剰債務の解消を主要行から迫られている頃、私はコンサルタントとして駆け出したばかりで、
自身のビジネス観の塗り替えを日々迫られながら、右往左往していました。

 「今の時代は不透明」というフレーズがいたるところで踊っていますが、巨視的に捉えれば、「環境はい
つだって不透明・不連続(環境不透明・不連続の常態化)」が現実の正確な表現であるように思えます。
 ※不連続の常態化は、井上善海先生の言です。
       http://ris2.toyo.ac.jp/profile/ja.1UsAfMrKCPmWfQypBjwkDw==.html

 そうであれば、ゴーイングコンサーンを目指す組織や個人にとっては、5年、10年以上のスパンで、「世
の大きな流れやウネリを理解
し”今から”対応することが”いつも”重要なのだろう(戦略思考の常態化)」と
私は思うのです。当たり前!一蹴されそうですね。

 ●戦略思考とはそもそもどのような思考か?
 ●戦略思考は組織において誰が担っているのか?
 ●戦略思考は経営層やリーダーと呼ばれる方々だけが担えばよいのか?

 ●戦略思考の常態化を組織にどう根付かせるか?
 ●そのために(日常の)組織ルーティンはどうあったらよいか?

 はなはだ粗いのですが、「中堅・中小企業においてこれらのRQと向き合うのが、2015年における私の
研究・実践領域の一つかな」と、明日から師走の今、
ぼんやり思っています。

 ちなみに、大森信氏らが組織ルーティンの観点から日常の仕事にアプローチされていらっしゃいます。
  http://next.rikunabi.com/journal/entry/20141126

 戦略思考は一般に目的オリエンテッド(先に目的があってそのための手段を考える)であり、組織ルー
ティンは手段オリエンテッド(まずやってみていつの間にか目的に結びついていた)です。
 本当のそうか?→この問いは聞こえないふりをいたします(^_^;; 

 戦略思考と組織ルーティンという、一見、性質が逆な2つのテーマを相互に関連させて研究・実践しよ
うというのは、悩ま
しいといいますか、やりがいがあるといいますか、私の興味をそそります。

著書

2023年4月発売 
ダイナミック・ケイパビリティのフレームワーク: 資源ベース再構成の組織能力
http://amazon.jp/dp/4502450316
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統合的な調査・分析の枠組みに基づき、グローバル・ニッチ・トップ企業のM&Aに係るダイナミック・ケイパビリティの実相を、ミドルマネジメントの観点から探究

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