TOP

Vol.63 2014年11月1日(土) 

 一年ほど前、息子(当時中学校1年)の運動会に行きました。入場行進曲がかかって
います。
方法という悪魔・・・・。そんな歌詞が聞こえました。

 1ヵ月ほど経った頃、妻のパソコンから流れるメロディーがその時の曲と気づきまし
た。息子に頼まれてダウンロードしたとのことです。

 RPG http://www.youtube.com/watch?v=Mi9uNu35Gmk
 歌手 SEKAI NO OWARI
 作詞 Saori/Fukase
 作曲 Fukase

 正確には次のような歌詞でした。 
『「方法」という悪魔にとり憑かれないで 「目的」という大事なものを思い出して』

 目的とは『仕事を通じて目指す事柄や活動の方向性,意図』である。
 木下耕二(2014)『仕事の基本』中央経済社pp.3

 行き先(目的)を決め、それからそこにどうやって行くか(方法)を考える。
 結論(目的)をはっきりさせ、それからその根拠(方法)を導く。
 どうなりたいか(目的)を決め、どうやってなるか(方法)を考える。

 私はこのような考え方、思考様式に賛成です。行き先を決め切れていなくても、結
論が見出せていなくても、とにかく前に進んだり、情報を集めたりすることが現実に
はありますが・・・。

 世の中で言われている「戦略思考」「仮説思考」などはこの手の思考様式の範疇に入れてよいかと思います。

 RPG(の2番の歌詞には)には以下のような文言もあります。
 『「世間」という悪魔に惑わされないで 自分だけが決めた「答」を思い出して』

 経営(者)にとってはけだし至言ですね。
 経営で成果をだすためにはがむしゃらに進む必要があることが多く、がむしゃらに
進むためには自分が強く信じる答えを必要とすることが多いからです。

 経営で成果を出せるか否かは、答えのある程度以上の適切さを前提とすれば、その
ある程度以上適切な答えを”信じ切れるか否か”が分かれ目となります。

 「信じ切る」という能力が経営で成果を出すためには大切です。
 「信じ切る」というのは、能力というより、センスと言ったほうが良いように思えます。

 センス
 ①物事の微妙な感じをさとる働き・能力。感覚。「―のいい服」「ユーモアの―  がある」
 ②思慮。分別。
 [株式会社岩波書店 広辞苑第六版]

 (ロジックが不明確、説明不足であるにもかかわらず語弊を招くことを恐れず申しますと、)
 経営やビジネスで成果を出すためにはセンスが大事です。

 センスって何?

 怖い問いですね。
 何なんでしょうかね。

 センスの定義は脇に置いといて、センスを磨いたり、センスが輝きを放ったりす
ることを促進するルーティンを、日常の仕事や生活の空間の中に埋め込むことは、
経営やビジネスで成果を出すうえでは大切なのだと思います。

著書

2023年4月発売 
ダイナミック・ケイパビリティのフレームワーク: 資源ベース再構成の組織能力
http://amazon.jp/dp/4502450316
発行所:中央経済社 
統合的な調査・分析の枠組みに基づき、グローバル・ニッチ・トップ企業のM&Aに係るダイナミック・ケイパビリティの実相を、ミドルマネジメントの観点から探究

著書

2014年9月発売 
仕事の基本(経営コンサルティング・ノウハウ2)
http://amazon.jp/dp/4502114219
発行所:中央経済社 

マネジメントの振り返り(内省/ リフレクション)に役立つ!