Vol.62 2014年10月31日(金)
「今日はやりたいことを自由にやれるぞ」という朝は気持ちがいいですね。
久々にそんな気分です。
何の計画も意図も持たず、横浜にブラっと足を延ばすことにしました。
元町商店街をぶらぶら歩きます。http://www.motomachi.or.jp/
仮想した子供やお母さんが楽しそうです。今日はハロウィンです。
今晩の渋谷は騒動でしょうね。
「港の見える丘公園」に着きました。
気がつけば心地よいメロディーを口ずさんでいます。
秋の気配 https://www.youtube.com/watch?v=zT_X4TPpEXY
山下公園、横浜F・マリノス、総生産額など横浜は豊かですね。
自由にやれる感覚は、「自分が決められる」「自分が主人公」のような感覚です。
心理学の専門用語で言えば、「自己決定感」「自己効力感」です。
自己決定感とは『ある意思決定や行為が他者によって決められたのではなく、自分自身
が決めたきめたのだという感覚、信念、確信』である。
木下耕二(2014)『仕事の基本』中央経済社pp.123
自己効力感とは『自分が行為の主人公(主体)であるような感覚、信念、確信』『自分自
身に関する自分の信頼や自信の確信』である。
木下耕二(2014)『仕事の基本』中央経済社pp.123
自由にやれないと、「自分からやろう」とは、人はなかなか思えない存在でもあるようです。
自己決定感、自己効力感、いずれも内発的動機づけを高める鍵と言われています。
自由にやれる感覚は、戦略論的に表現すれば、いろいろな手を打てる(多様な戦略代替案
を検討できる)感覚とも言えるのではないでしょうか。
いろいろな手(多様な戦略代替案)は、一般に、組織の競争力を高めます。
いろいろな手を打つためには、リソース(ヒト、モノ、カネ、情報、調達先、顧客 etc.)が豊か
である必要があります。リソースの豊さは一朝一夕には手に入りません。ですから、リソース
は競争優位の源泉と言われます(簡単に手に入るものは競争優位の源泉とはなり難い)。
自由にやれる感覚は、リソースの豊かさを実感している感覚、競争優位の実態の代替の一
つと捉えてもいいのかもしれません。
※リソースが豊かである(競争優位) → 自由にやれる(いろいろな手を打てる)
経営者、リーダー、マネジャーの大事な仕事の一つは、中長期的な視点から組織のリソース
を豊かにすることです。これ(リソースの中長期的な豊潤化)を怠れば、打てる手(戦略代替
案)は枯渇し、組織は衰退を免れません。
リソースの豊かさを増している組織もあれば、逆の組織(リソースを消耗している組織)もあ
ります。あなたの組織のリソースはいずれでしょうか?
自由にやれる感覚の大切さや、それを持てることに感謝を感じた、リソース豊かな横浜の秋
の一日でした。