寄稿 フロー&レジリエンス

近代中小企業
発行:中小企業経営研究会 http://www.datadeta.co.jp/

2012 November

ペン 『フロー&レジリエンス』 ひらめきClick

【要旨】
●集中できない・・・ 熱中できない・・・
 現代のビジネスマンは矢継ぎ早に課される膨大な様々な仕事に取り組んでいる。インターネット、SNSなどの発達により、知らず知らずのうちに爆発的な量の情報にさらされている。私的な関心事への脱線も含め、様々なことに目移りせざるを得ない環境下で、ビジネスマンがある特定の仕事に集中すること、熱中することは難しい。仕事に熱中・集中できないこと(さまよい)は、「仕事の生産性の低下」「仕事を心の底からやっているという実感の欠如」「幸福度の低下」を招く

●フロー

 チクセント・ミハイはビジネスマンの仕事ぶりなどの研究から、熱中する経験(時が経つのも忘れて集中する経験、一心不乱の経験、深い楽しみの経験)を、これらの経験者が、「外部の力で運ばれていった…」「エネルギーの流れで努力せずに流されていく…」などと、似た表現で述べていることから、フロー(flow)と名づけた。

●フロー経験の特徴

  ・目標がはっきりしている
  ・目標のレベルが能力と釣り合っている
  ・フィードバックが極めてスピーディーである
  ・自分がコントロールできる
  ・極度に集中している

●フロー経験を引き起こすための方策

  ・仕事の夢や目的についてコミュニケーションする場を設ける
  ・明確に目標を示す
  ・手の届くかつチャレンジブルな目標とする
  ・迅速にフィードバックする
  ・進捗や結果を見える化する
  ・仕事の権限を委譲する
  ・外部からの影響力をブロックする

●レジリエンス

 ビジネスや人生では、様々な問題や課題が降りかかってくる。これらの課題に対して、押しつぶされる人もいれば、押しつぶされない人もいる。レジリエンス(resilience)とは、「押しつぶされない力」「押しつぶされてももとに戻る力」、すなわち「弾力・弾性」「回復力」のこと。

●レジリエンスを高めるための方策

  ・健康を保つ
  ・「切り抜ける」と決意する
  ・自己イメージを高める
  ・問題解決のスキルを高める
  ・レジリエンスを高める心理的特性を有する
  ・支援者を持つ・増やす

▲このページのトップに戻る