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Vol.24  2012年2月2日(木)

 昨日から琵琶湖の近くで仕事をしています。
 今日は朝から雪が降っていました。

 ここ数日、日本列島はすっぽりと冷蔵庫に入ったような寒さです。 
 
日本海側の地域は平成18年以来の大雪警報が出ています。

 湖畔の木々は舞い散る粉雪をただただ受けるだけです。 
 
身が凍える思いです。

 粉雪を見ていましたら、4歳頃まで住んでいた門司(福岡県北九州市)の家
のことを思い出しました。 「ALWAYS 三丁目の夕日」に登場するような、狭く
て、隣の家の物音が聞こえてくる、ネズミが走り回る、木造の、そんな家です。

 風呂は父が薪をくべて沸かしていました。 
 
練炭の火鉢がありました。

 今日のような粉雪がよく降っていたように記憶しています。

 父と母が喧嘩して、母が投げつけたスリッパがガラス窓を割ったことがあり
ました。

 母が私を連れて家を飛び出したこともありました。飛び出したといっても
貨店に行っただけです。家に帰ると家の前で父が
心配そうな顔をして立って
いました。

 「きのしたさ〜ん」 
 病院で名前を呼ばれると私は脱兎のごとく待合室から逃げ出していました。

 看護婦さんや母に捕まえられることは分かっているのですが。

 すべてが暖かな記憶です。

 久方ぶりに、母に会いたくて、会いたくて、しかたないです。
 叶わぬことです・・・。

 もうすぐ50になろうかという大人が仕事場で泣いては話になりません。
 こらえました。

  一人暮らしに慣れてきた父に週末にでも電話してみようかと思います。

 粉雪が私を、いっときの間、若かりし父、母に会わせてくれました。

 エピソード記憶は人生を豊かにしてくれます。

 人材育成、部下指導、ストーリーテリングなどビジネスの様々な点からも、
エピソード記憶は重要なキーワードです。

エピソード記憶 
個人が過去において体験したユニークで、日付のある、具体的な知識に
関する記憶である。「昨日の昼食でうどんを食べた」「小学5年生のときに、
遠足で淡路島に行った」といった内容の記憶をエピソード記憶と呼ぶ。エピ
ソード記憶は、一般に特定の状況で起きた出来事ないしエピソードの記憶
である。
日本教育工学会編(2000)『教育工学事典』実教出版 pp.135

エピソード記憶

時空間的に定位された自己の経験に関する記憶のことをいう。「いつ」「ど
こで」という問いに答えられるような記憶のことで、「昨晩はカレーライスを食
べた」とか「高校時代に北海道に旅行した」とかいう記憶である。伝統的な
実験室的記憶実験で、単語を呈示し、それを再認法や再生法で測定する場
合の記憶も、その単語を見たということを想起しているので、エピソード記憶
という。エピソード記憶に対して、教科書・百科辞典・辞書などに書いてある
知識の記憶を意味記憶という。これらの知識は獲得された時には、いつ、ど
こで、どのようにしてその知識を得たというエピソード記憶であったと考えら
れるが、その後、意味記憶化したと考えられる。同様に、自分の経験したこ
とでも、何十年も昔のことは、エピソード記憶ではなく自己に関する知識とし
て記憶していることでもあり、この場合は、自分の経験でも意味記憶である。

中島義明、安藤清志、子安増生他(1999)『心理学辞典』有斐閣 pp.69

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